連日卵不足が騒ぎになっているけれど、少なくとも自分の周囲では卵が大きく不足している様子は見られず、報道されている内容には違和感がある。
半年程前から宅配サービスを利用して野菜と平飼いの卵をまとめて週1回購入しており、卵10個あたり500円以上かけているけど、今のところ欠品にはなっておらず、値上がりするという情報も入っていない。駅前にあるスーパーの卵売場をのぞいてみたところ、「一人2点まで」のポップが立てられており、そのせいかもしれないけど、品薄になっている様子はなかった。近くのコンビニでも生卵が陳列されており、購入数も制限されていない様子。以前利用していた近所の激安ドラッグストアでは、さすがに10個150円足らずの商品は無くなっていたが、代わりに10個200円程の生卵が売られていて、午後でも売り切れてはいなかった。
今のところ、日常食べるための卵が不足しているようには感じられず、生活費に深刻な影響が出るほど卵の価格が上がっている実感もない。
想像するに、供給量が激減している卵とは、食品業者や飲食店が大量に仕入れるような安価な業務用の卵であって、そのような極端に安い卵はそもそも鶏の飼育環境やエサの品質がよくなく、安全性が低いのではないだろうか。よって、卵を仕入れられないがために商品を生産できなくなったり、メニューを変更せざるを得なくなったりするということは、卵以外にも安くて粗悪な素材が使用されている可能性が高いということを意味するため、そのような業者は利用しない方がよいという目安になるのではないかと勝手に考えている。
自宅での卵料理には平飼いの卵のみを利用するようになってから、個人的には、安くてもケージ飼いの卵を食べる気にはなれず、輸送費の高騰等で多少高くなることがあっても購入し続けたい。手が届かなくなる程の供給不足・値上がりが起こらないことを祈るばかり。
「完全栄養食」と呼ばれている卵の薬膳的効能は・・・早乙女孝子さんの「いつもの食材 漢方 効能&レシピ帖―毎日の食卓で健康生活」での「鶏卵」の説明は下記の通り。
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五味:甘 五性:平(→卵白が微寒性で卵黄が温性) 帰経:肺・脾・胃・心・肝・腎 体質:血虚・陰虚・気滞
効果が異なる「卵白」と「卵黄」
「卵白」と「卵黄」には、それぞれ異なる作用があります。微寒性の卵白には熱を抑える作用があり、卵黄は温性で津液と血を補う作用があります。
津液と血を補う。口の渇きやかすみ目に
津液を補って体内の乾燥を改善する作用があり、口やのどの渇き、から咳、かすれ声、肌のたるみや乾燥、便秘といった症状に効果が期待できます。また、血を補う作用もあります。目のかすみ、ドライアイ、めまいやふらつき、貧血、手足のしびれ、生理不順にもよいでしょう。心の機能を回復するので、落ち込みや悲しみを落ちつかせて、不眠や胸苦しさを改善へと導きます。
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